式辞<一部省略:卒業生へのメッセージのみ>
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七十二名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。そして、この日を心待ちにしておられた保護者の皆様にも、心からお祝い申し上げます。
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皆さんが期待と希望に胸をふくらませて小学校に入学してから、早六年。この六年間は、皆さんにとって一日一日が何物にも代えがたいかけがえのない貴重な日々の連続であったと思います。そんな中、皆さんは、入学時とは比べようのないほど心身ともに立派に成長しています。
これは、皆さんの努力によって築き上げられたものであると同時に、授業や様々な活動を通じてふれあった友達や先生、そして深い愛情を注いでくださった保護者の皆様や地域の方々のお陰であることを忘れてはならないと思います。
さて、私から皆さんに最後に送る話は、それは「栄える 深谷小学校」です。校歌の三番の最後のフレーズです。皆さんは、この一年、最上学年として、学校の顔として、様々な場面で『深小プライド』を見せてくれました。特に、渋沢栄一翁 新札発行記念パレードでの活躍は、私の想像をはるかに超えていました。約400mもの道のりで鼓笛隊を披露することができました。沿道の皆さんの応援をエネルギーに変え、堂々と演奏するその姿に、脈々と引き継がれる『深小プライド』を感じました。歴代の六年生が、運動会や産業祭等で鼓笛隊を披露しており、六年生はその雄姿をしっかりと目に焼き付けています。自分たちの番になったら、「やるぞ」という気概。また、家庭や地域の皆さんから熱望される「深谷小学校の子供像」「深谷小の子供たちならできる」という期待感。それらを含め、『深小プライド』を創り上げていると思いました。
これと同様に、「栄える深谷小学校」も内と外の力があると考えます。内なる力が「深小プライド」ならば、外から応援してくださる方々のお力、それは「誇り高き わが母校」ではないでしょうか。深谷小の卒業生としての自覚と誇り、そして深谷小を愛する心、それは百五十二年もの長きにわたり綿々と引き継がれ、これから未来へも引き継がれなくてはならない崇高なものだと思います。
皆さんも明日からは、「誇り高き わが母校」という心構えで、それぞれの輝く場所で、自らの可能性を信じ、日々邁進してほしいと願います。皆さん一人一人のその姿が、一人一人のその活躍が、「栄える深谷小学校」、ひいては学校教育目標の「こころざし高く 思いやりのある 深小っ子の育成」に通ずると考えます。
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令和七年三月二十四日 深谷市立深谷小学校長 関根 正雄